COLUMN

18歳からの漫画の描き方

vol.25

傷ついて、ガリガリ君ばっか食べてます

こんばんは。みなさんは今日も楽しい人生を歩まれていますか? 私の方は、先ほどまでフル集中をして5時間ぐらいキャラクターを作っていました。今は9月8日18時44分イン東高円寺です。キャラクターを24体作るお仕事がありまして、それを一気に作っていたのですが、一期一会、たぶん今日考えないと出会えなかったキャラクターと出会えました。そう考えると、友だちとお酒を飲んでいるよりも、1人創作をしている方がよい場合もあります(もちろん、外で思い切り気分転換をするときも大切ですが!!)
さて、私は先週、内心ちょっと自信があったプロットを作画者さんにネームにしてもらい、信頼する編集者の方に見ていただいたのですが、評価はまったくダメでした。ほぼ、全部ダメ出しです。内心ちょっと自信があっただけに、私の心は千々に乱れ、食欲がなくなりガリガリ君ばっか食べていました。私もみなさんに偉そうなことを言っていますが、創作をするときは心の一番もろい部分を編集者さんに預けるので、それが否定されるとやはり、傷つきます。ですが、3日で立ち上がり、何がダメだったのかを分析し、納得のいく結論に達したので、また、創作を開始しました。

褒められようと思って持ち込みをすると、傷つく

さて、私もその作品で傷つきましたが、みなさんも完成した原稿を編集部に持ち込みに行くと、多くの場合傷ついて帰ってくると思います。先ほども言ったように、私たちが一生懸命作品を作るというのは、自分のもっとももろい部分・ピュアな部分を編集者さんに見せるということです。なので、そんな作品が否定されると、やはり私たちは傷つきます。39歳の私がとってもとっても傷つくのです。まして、思春期真っ只中のみなさんが傷つかない訳がない。けれど、私はそれでもみなさんに作品が完成したら複数の編集部に持ち込みに行ってほしいです。だって、持ち込みをすると、プロの編集者にマンツーマンでダメ出しをしてもらえるから。

私は以前小説を書いていましたが、小説界ではこんなに素敵な「持ち込み」という文化はありません。昔はあったのかもしれませんが、現在は小説が売れないので、編集者の数が圧倒的に足りません。なので、プロの編集者に自分の作品を見てもらう機会は、どこかでコネを作って私的に見てもらうか、新人賞を受賞して、審査員の方々のついでに講評してもらうかしかありません。
なので、私は小説を書いているとき、受賞を逃すので、作品がダメなのはわかっているのですが、どこがダメなのかわからない。1人でどこがダメだったのだろう?と思いながら、代々木の街を歩いてばかりいました。
その点、みなさんは恵まれています。ちゃんと電話をして、ちゃんと待ち合わせ場所に行くと、プロの編集者さんたちがきっちりダメ出しをしてくれるのですから。

必須項目を入力のうえ送信してください